2012年11月20日火曜日

最後の活動報告と9-10月ご支援金集計

ビタミン計画を応援下さる皆様、大変ご無沙汰しております。本日は、最後のご報告です。その前に、お詫びをさせて下さい。

1.最終報告は先月中にブログ掲載の予定でしたが、どうしても体調が安定してくれず、大幅に遅れました。申し訳御座いません。
2.先日、監査役のお二人宛のメールを誤って皆様にも集合メールでお送りしてしまいました
多くの方々に支えられ続けてきた活動で、最後にこのような間違いをしてしまったことは、非常に悔やまれます。皆様には、大変ご迷惑をおかけしました。深くお詫び致します。

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さて、前回のブログでお知らせした通り、当計画は、9月一杯で終了の予定でした。しかし、最終週に大変多くのご支援金を頂き、(本当に有難う御座います!)10月もお届けを続行する運びとなりました。
「終盤に沢山募金が集まりましたので、もう一度野菜をお送りしても宜しいでしょうか?」
「ぜひお願いします! ご支援者の皆さんのお気持ちが伝わってきます。これほど嬉しい事はありません」
以上は、岩手や宮城のお届け先とのやりとりです。
最終的には、野菜のお届けは95回、放射性汚染物質の検査は10回、仮設訪問は10回実施致しました。最新の活動履歴を公開しましたので、ご覧下さい。出荷写真や領収書、放射線濃度測定結果もこちらでご確認頂けます。


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最後に、少々私事を。お時間ある方はお付き合い下さい。
こちらの記事にあるように、ビタミン計画はインターネットやソーシャル・メディアを活用して、仕事や子育てなど現地に行けない方でも継続可能な支援活動を目指しました。と言いますのも、自分自身が体調面で多々問題を抱えていたからです。(疑惑の総合商社ならぬ病気のデパート状態…涙)


特に、ここ数ヶ月は、繰り返し猛烈な激痛に襲われるも原因が特定されず、大変難しい時期を過ごしました。病院内で診療科を転々とする中、もう1年半も厳しい状況に置かれている被災地の方々のことが想い起されます。
身内を亡くした人々は、どうやってその苦しみを耐えているのだろう…?
仕事や住いを無くした人々は、どう将来への不安に向き合っているのだろう…?
翻って自分はどうだったかと言うと…。幸いにして、今はキーボードが打てるほどに症状が安定してきていますが、それまで、何とか頑張ってこれたのは、やはり、家族や友人の支えがあったからです。彼らは、ことさら悲観も楽観もせず、ありのままの状態を受け止め、寄り添ってくれました。どれほど心強かったか知れません。私は本当に恵まれていたと思います。

そしてこの経験は、今更のようにビタミン計画でご縁のあった被災地の方々の言葉を思い出させます。
     「話を聞いてくれたから、気持ちがだいぶ楽になった」
     「手ぶらでいいから時々顔を見せてよ」
     「忘れ去られる事が一番怖いんです」


今年に入った辺りから、ビタミン計画については、色々と悩むところが多かったです。野菜支援をこのまま続けるべきか、もっと効果的な活動にシフトすべきではないか、などなど。でも、今振り返ってみると、大事なことを見落としていたような気がします。
被災地の皆さんは、私達に何を求めていたか? それは、活動の種類に関係なく、一緒に悩んだり、喜んだり、被災地の状況を共有する仲間だったのではないか?


うーん、「下手の考え休むに似たり」ですね。兎も角、早く病気を治して、東北に行きたいです! その時は、ぜひ皆様の御供をさせて下さい。

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【7,8月ご支援金の集計】
明細は従来通り、監査役のお二人(丸山様とOtsuka様)にご確認頂いております。ご支援金の使途、及び、入出金明細の管理については、Q&Aをご参照下さい。

6月 109名様7月 110名様8月 111名様9-10月 111名様総計
前月末残高\45,994\37,129\17,185\40,618
ご支援金入金\209,33538人\189,50342人\154,03334人\218,04140人\4,381,851
お届け野菜代金\287,6007回\203,7605回\219,3205回\315,5009回\4,272,254
検体費\5,1301ヶ所\9,1601ヶ所\2,5201ヶ所\53,880
放射線量検査代\24,0001ヶ所\42,0001ヶ所\17,5001ヶ所\280,000
苗・肥料など\38,503
現地活動費\2,8471回\319,685
チラシ印刷・送料\7,700
振込料\1,470\1,680\1,260\1,890\28,560
支出合計\318,200\259,447\240,600\317,390\5,000,582
月末収支\-62,871\-32,815\-69,382\-58,731\-422,581
補填\100,0001回\50,0001回\110,0001回\58,7311回\618,731
月末残高\37,129\17,185\40,618\0\0

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昨年5月にスタートしたビタミン計画。大変多くの方のご支援ご協力により、約1年半の活動が可能となりました。当初はこれほど長く活動できるとは、想像だにしませんでした。本当に本当に有難う御座いました。

最後に紹介しますのは、今月11日に女川町・桐ヶ崎地区の仮設を訪問したプランター隊の写真です。見渡す限り更地となった町の様子は、そこだけ時が止まってしまったかのようです。人々が平穏な暮らしを取り戻すまでに、一体どれくらいの時間が掛かるのでしょう。

「できる人が、できることを、できる時に、できるだけ」(ご支援者様に教わった言葉です)
皆様とはまたいずれかの時にご一緒できたらと存じます。それまで、暫しごきげんよう!
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000【ビタミン計画】 発起人 飯塚めぐみ
000twitter; @nana4_chick
000Facebook; http://www.facebook.com/VitaminTohoku
000Email; meg.ezuka@gmail.com
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2012年9月25日火曜日

活動終了のお知らせ

ビタミン計画をサポートしてくださっている皆様、いつも本当に有り難うございます。
今回、ビタミン計画についての重大なお知らせをご案内させていただきます。

昨年3月11日の東日本大震災の発生後、多くの皆様のご厚情とご支援により支えられてきたビタミン計画ですが、今月つまり2012年9月一杯をもって活動(お野菜の購入とお届け含む)を終了させていただくことになりました。
1年と5ヶ月もの長きに渡り、当プロジェクトを暖かいお志で支えてくださり、本当に有り難うございました。心よりお礼を申し上げます。

まず、終了時期を前もって皆様にアナウンスできなかったことをお詫び申し上げます。

今年に入ってから終了の時期を見計らってまいりましたが、冬のお野菜需要が増大したこともあり終了時期そのものが見えにくかったこと。
春以降の需要が低下し終了時期が見えた頃から自分の体調が悪化し、特にこの夏は電話による手配以外ままならない状態になってしまったこと。
これらが、アナウンスのタイミングを逸してしまった理由です。

なお、お野菜の購入とお届けに関してましては、最後となる9月分の手配がすでに完了しております。
今年の春以降お野菜の需要件数が減少してきたことを受け、数ヶ月前から分量やサポートの終了時期の調整を、お届け先様とお野菜の販売店様や図ってまいりました。
したがいまして、「お届け先様へのサポートが突然打ち切られる」事態になるわけではございませんので、その点ご理解いただきますようお願い申し上げます。
また、サポーターの皆様にはこの一文の掲載をもちまして当プロジェクトの口座へのご入金をなさらないようお願い申し上げます。


【7,8月ご支援金の集計】
大変遅くなりましたが、先月までの募金集計です。9月分については、体調が落ち着き次第、またこちらで公開させて頂きます。掲載まで、いましばらくお待ちくださいませ。


5月 106名様 6月 109名様 7月 110名様 8月 111名様 総計
前月末残高 \55,224 \45,994 \37,129 \17,185
ご支援金入金 \223,907 40人 \209,335 38人 \189,503 42人 \154,033 34人 \4,163,810
お届け野菜代金 \281,680 5回 \287,600 7回 \203,760 5回 \219,320 5回 \3,956,754
検体費 \11,740 2ヶ所 \5,130 1ヶ所 \9,160 1ヶ所 \2,520 1ヶ所 \53,880
放射線量検査代 \60,000 2ヶ所 \24,000 1ヶ所 \42,000 1ヶ所 \17,500 1ヶ所 \280,000
苗・肥料など \38,503 2回 \38,503
現地活動費 \38,904 1回 \2,847 1回 \319,685
チラシ印刷・送料 \7,700
振込料 \2,310 \1,470 \1,680 \1,260 \26,670
支出合計 \433,137 \318,200 \259,447 \240,600 \4,683,192
月末収支 \-154,006 \-62,871 \-32,815 \-69,382 \-363,850
補填 \200,000 1回 \100,000 1回 \50,000 1回 \110,000 1回 \560,000
月末残高 \45,994 \37,129 \17,185 \40,618 \40,618


       ●お届け回数は、90回を越えました! 6月からの活動記録は、こちらのページ(作成途中)をご覧下さい。

       ●今月のお届け野菜の放射線濃度測定結果は、こちらのウェブアルバムでご確認頂けます。
    



重大なお知らせを唐突にすることになってしまい、本当に申し訳ありませんでした。 またあらためてお礼の文を書かせていただきますが、最後に一言言わせてください。 お気持ち、本当に有り難うございました。心よりお礼を申し上げます。
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2012年8月22日水曜日

7月訪問レポート/岩正人

・前回から約2ヶ月ぶり、7月20日から22日にかけて女川町桐ヶ崎と本吉町小泉の仮設住宅を訪問してきましたので、ご報告したいと思います。


・桐ヶ崎へ行く前日に、岩沼市の「やさい工房八巻」さんにお邪魔してきました。(八巻は、やまきと読みます)
・八巻さんも津波で大きな被害を受けました。ビニールハウスも農機具や車も壊れ、また海岸近くにある工業団地から様々な物が流れつき、津波の後の農場は本当にひどい有様だったそうです。
・一度は農業をやめるしかないと考えたそうですが、ボランティアなど多くの応援があったこと、そして何よりも、従業員の方たちの働きたいという気持ちがあって、再開を決意されたのだそうです。
・現在生産されている野菜は、放射線検査を行い安全を確認して出荷されています。トマトとトウモロコシを桐ヶ崎と小泉へのお土産に買いたいとお話ししたら、快く(気前良く!)応じて下さいました。
その日の夜、一足早くトマトをいただきました。とても美味しかったです。

  やさい工房八巻の皆さん

<桐ヶ崎>

・桐ヶ崎では、いつものように1軒1軒回って野菜をお配りしました。
 「あぁ、いつものお野菜ね。ありがとう」
 「この卵、この前も入っていて美味しかったのよ」
 「ビタミン計画さんね。いつも有難うございます」
 野菜をお渡しする時の短い会話ですが、こうしたお声や笑顔に会うと、今回もお届けできて良かったと思いますし、継続してきたことでビタミン計画の思いが伝わったのだなと感じます。
・5月末に植えた花壇も、よく手入れされて綺麗に咲いていました。
 夏の暑い時期だけに弱ってないか心配でしたが、とても元気に咲いていてほっとしました。
 (花壇の写真をお見せしたら、Dragon Flowersさんも喜んでました)

・浜では、10月頃からまた銀鮭の養殖に取りかかるそうです。
 今年は風評被害に加えて輸入鮭の在庫が大量にあったそうで、銀鮭を養殖している漁師は利益がまったく出ない程の暴落に苦しめられました。来年についても不安がなくなったわけではないと思います。
 ですが、代表はそうした不安についてはあまり口にされませんでした。ただ、ごく自然なことであるように、秋にはまた養殖を始めるんだよと話してくれました。

  浜の風景

<小泉>

・小泉では、お母さん方がはっとう汁(はっと汁)や飲み物を用意して迎えてくれました。
 (はっとう汁はこんな料理です。 http://www.piconet.co.jp/magazine/recipe/224.html )
 はっとう汁に、僕たちが(というより、和泉さんと水野さんが)作った銀鮭のチャンチャン焼と焼うどん、そして八巻さんのトマトとトウモロコシ。集会室のテーブルに並び切らないほどのご馳走を囲んで、代表、これまでもお会いし​ているお母さん方、そして初めてお会いするご家族も加わり、大勢であれこれ話しながらの賑やかな時間となりました。
 こうした集まりにしても、集会所がなければ開催することは出来ません。集会所を作るための代表の苦労と「集会所がないとだめなんだ」という思いが、思い出されました。

・その晩、代表や何人かのお父さんたちと遅くまで飲みました。 代表は、ビタミン計画やボランティアへの思い、そしてご自身のことなど、たくさんのことを話して下さいました。
 ここには書けないこともあります。ただ、ずっと続けてくれているビタミン計画さんは特別に思っているんだよと、何度も何度も話して下さいました。
 そして、助けてくれた人たちに何かあったら、今度は俺たちが必ず助けに行くよ、そういうつき合いだと思ってるよと。
 多くの話を聞き、多くのものを受け取った夜でした。
 夜半、夜風に当たろうと外を少し歩きました。街灯も家々の明かりも無くどこまでも真っ暗な小泉の土地が広がっていました。

  翌朝の小泉

<つけくわえ〜気仙沼にて>

・22日、風呂で汗を流すため気仙沼まで行き、近くの「おさかな市場」でお昼を食べました。 やっぱり三陸で食べるお魚は美味しい! この時ばかりはおくさんと娘に悪いなあと思いつつ、海の幸を堪能するのであります。
・「おさかな市場」には大型バスも停まり、たくさんのお客さんで賑わっていました。こうしてたくさんの観光客がくれば、きっと三陸の町も元気になっていくのではないかと感じられます。

・その「おさかな市場」の入口に、津波直後の酷い有様の写真がかけられていました。 賑わっている店内と、その店内に自動車が転がっている津波直後の写真を見比べ、ここまで立ち直って良かったと思うと同時に、たった1年と少し前にどんなに酷い災害があったかということを、あらためて思います。
・賑わっている店内や多くの漁船が港に並んでいるところを見ると、被災地の変化を感じますし、その変化自体は間違いなく良いことなのですが、一人一人についていえば、お住まいも仕事もまだまだ「仮の状態」の方が多くいらっし​ゃることでしょうし、あれだけの災害から立ち直り新たな生活を作っていくには、長い月日が必要なことでしょう。
 これからも、息長く続けられる形を考えつつ、東北の被災地と、ご縁ありつながった方たちを応援していきたいと思います。
 もっとも、実際には支援・応援といった「何かしてあげる」といった話ではなくて、むしろ逆に、現地の方たちの言葉や姿、生き方から、こちらが多く学ばせていただいているというのが、本当のところかもしれません。行くたび、お​会いするたびに、多くのことを受け取っています。

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       【ビタミン計画】 岩正人(@iwayan22)
       blog; http://project-vitamin-tohoku.blogspot.com/
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2012年8月15日水曜日

【第11弾】【第12弾】女川町桐ヶ先、気仙沼市小泉地区 訪問記/和泉洋子



7月21日・22日 女川町桐ヶ先、気仙沼市小泉地区
 現地派遣隊に参加した訪問レポートです。


女川町桐ヶ先の仮設住宅で、ビタミン計画の野菜の到着をまつ間
代表の鈴木さんご夫妻に、近況など、お話をうかがいました。


 町に大津波が流れ込んできた時の写真だと
 大きく引き伸ばされたものをみせてくださいました。

 「子ども3人が大学へ行って独立するまで、うんと仕事して、
 夫婦でゆっくりとした時間をすごそうと思った矢先に全部なくなっちゃったんだよ」
 津波の写真と、代表の奥様との会話に胸をうたれました。


5月に植栽した花壇(岩沼市の花卉農家「Dragon Flowers」さんの苗)もみてまわりました。
 あらたに向日葵も加わり、よく手入れされている綺麗な花園です。

代表の鈴木さんは、今秋も銀鮭の養殖を考えてらっしゃるそうです。
 他の住人の方も水産加工業の工場へ、曜日関わらず仕事へ出ておられ、
 休みの日もいないことが多く、それぞれの生活を始められているそうです。

 新鮮な野菜が届き、すぐに袋詰めをおこないます。
 「卵もあるね こないだのもとっても美味しかったよ 嬉しいね」
 と、奥様がおっしゃってくださいました。


今回は派遣隊の岩さん木村さんが、宮城県岩沼市で復興されたという情報を得た
 「やさい工房八巻」さんを直接訪ねて購入したトマトも一緒です。
 塩害の農地でトマトを育てる取り組みをされ、美味しい実をみのらせることができたそうです。
 http://www.ffa.ajinomoto.com/corporate/atp/noushokou/
 http://www.kahoku.co.jp/news/2012/08/20120807t13029.htm



次の訪問先、気仙沼市小泉の仮設住宅へは
 南三陸さんさん商店街でお野菜を、鮮魚センターで宮城産の銀鮭を調達しながら
向かいました。住宅の皆さんと夕食を準備して、集会所で一緒に食事をとることが
できました。小泉のお母様がたは、いつもお顔をみせて下さるそうです。

 自己紹介をさせていだたくと、私の名前が地名と同じだったことで話に弾みがついて
 「それじゃぁ すぐ覚えられるよ!仕事は何してるの?どこに住んでるの?」
 夕食で作った『銀鮭のちゃんちゃん焼きの味付けや、テーブルクロス用に持参した手作りの
 和紙の折り染めについて作り方の質問も受け、談笑することができました。

「ふだん食べないものを作ってくれてありがとう」と、御礼の言葉をちゃんと伝えて
 くださるお気持ちが本当に嬉しかったです。お母様がたがお鍋いっぱいにつくって
 くださった宮城の郷土料理「はっと汁」もとても美味しくいただきました。

代表の及川さんは
 「ビタミン計画さんは冬の寒い時期にも来てくれて、感謝の気持ちは生涯忘れないよ
また来てくれた時には、ここまで復興できたって伝えていきたい、それが恩返しだって思っているんだ」
と、何度も、何度もお話くださいました。
 「おい!飯塚さんに電話してくれ!今、この様子を伝えてやりたいんだ」という及川さんの一言で、現地の皆さんとビタミン計画代表の飯塚さんとを電話で繋げることもできました。

ビタミン計画関係者の皆さん、支援を続けてこられた皆さん、野菜を育てている農家さん、野菜を届けてくださる販売先の皆さん、それぞれの方を通じて届いた支援が
 被災地の皆さんとの関係を着々と築かれていることが実感できた訪問でした。

 終始、拙いレポートで申し訳ありません。
 少しでも被災地の皆さんのお気持ちや、様子が伝わりましたら幸いに思います。


(あとがき)
 レポートでUPされる写真をみる度に現地へも伺いたいとおもっておりましたが、
 土日休みを取れず、機会がなかなか見つからなかったところ、いざ参加が叶うと
 ボランティアをしたことも受けたこともないため、右も左もわからない中、
現地活動をされてきたビタミン計画の皆さんからのアドバイスをいただきまして、
支援先の皆様にお会いしたいという気持ちで、初めて被災地へ向かいました。

海岸沿いへ近づくにつれ、車窓の風景がさまがわりしていきました。
初めて訪問した人であれば、復興の兆しを感じられないというのが本音じゃない
でしょうか。大津波が町に到達する映像を何度みていても、目にした姿・かたちに
「どうして・・・」と言葉がつまってしまいます。

でも当初から来られている派遣隊の皆さんによると、町中に打ち上げられた船や、
 ビルの上にあった廃車なども運びだされ、整備が進んでいることが分かるそうです。


現地でとらえた被害の広大さは、生涯わすれられないと思いました。
「全部がなくなる」という状態を、被災地からの帰宅直後は、目に見えるものだけで
 とらえていましたが、訪問から数日経ち、活気づいている街を歩いているうちに、
被災地では、その土地の風土や、数世代が刻んできた時をふくめて「全部がなくなった」
ことに気づかされました
私の家族で今回の被災地訪問の体験をシェアした時、根こそぎ」という言葉の意味を深く考えることとなりました。

個人でできることはまだ少ないですが、また何か機会が得られましたら
訪問を重ねて行きたいと思います。

 長文をご一読いただきまして、ありがとうございました。
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       【ビタミン計画】 和泉洋子
       blog; http://project-vitamin-tohoku.blogspot.com/
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2012年7月19日木曜日

うみねこ畑・収穫+登米野菜の放射線測定結果+【第73弾】大槌町

【女川・うみねこ畑プロジェクト】
ついに収穫です! 栗山さんから畑の写真とメッセージが届きました。
“いつもお世話になっております。
とうとう、うみねこ園の畑のナスが収穫となりました!
利用者の皆さんに配ることが出来るほど、たくさん収穫でき、とても嬉しいです。
今度は枝豆が楽しみです。

***

【放射線濃度測定結果】
宮城のうまい奥の細道様の測定結果が出ました。今回は全6品目(登米市の野菜と大崎市の卵)。いずれも過去の結果と同様、全て検出限界値未満となっております。(全Cs放射能濃度の平均値 4.05g/kg)
検査結果は、こちらのウェブアルバムでご確認下さい。


      

測定は、仙台の小さき花市民の測定室様に、ご協力頂いております。使用機器は、応用光研工業FNF-401。ヨウ素131、セシウム134/137等それぞれの濃度を測定でき、1000秒で10Bg/kg、4000秒で5Bq/Kgの検出限界をメーカーが保証しています。


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【第73弾】大槌町
報告遅くなり、申し訳御座いません。お届けは、先月の29日に完了しております。
集落代表のトゥーリアさんから、大槌町の近況についてお伺いしましたので、要約致します。

“先日は、皆さんのためにお野菜を有難う御座いました。配布の際には、一人一人にゆっくりお話を聞いてきました。家がある方々は、義捐金は一切こない、収入は前にように得られない、それでも税金も払えと言うのかと、涙ながらに話してくれました。

特に子供がいる家庭は、大変です。仮設の方々は、学費も給食代も2年間免除されますが、家がある人には適用されません。幼稚園、高校はお弁当もあり、かなり工夫して節約しても生活費が足りないのです。元々共働き家庭も多く、津波で仕事をなくしたお母さん方が多いので、かなり厳しい状態です。

また買い物に行っても、必要最低限しか購入できないので、お店の方に嫌な目で見られます。その一方、仮設のお母さん方には、「いいよね。家がある人は何でも買えて…」と陰口を言われます。そのため、家があるお母さん達は、他のお客さんいる時間帯を避けてお店に行きます。

町がこんな状態では、悲しいを通り越して、考えることすら嫌になります。でも、震災からこんなに時間がたってもお野菜を届けて下さる方々がいらっしゃることに、強く励まされます。本当に有難う御座いました。
領収書や出荷写真はこちらをご覧下さい。(提供:十字屋(JSHOP)様)

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家が残っている人、流された人。月日と共に溝が深まっている印象です。残念ながら、こればかりは、外側の人間にはどうすることも出来ません。復旧・復興に向け、また、子供たちの将来を考え、町民の皆さんには、立場を越えて歩み寄って頂くよう強く願います。とても難しい事だとは思いますが…。
本日も最後まで読んで頂き、有難う御座いました。

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